安の里公園🛝 筑前町の名物 巨大わらかがし
福岡県筑前町には毎年、わらで作られる巨大な彫刻が出現します。その出現場所が「安の里公園」です。巨大彫刻は毎年異なり、「今年はどんな彫刻かな〜」と楽しみにしています。
巨大わらかがしとは?
「かがし」とは「かかし」がなまったもので、五穀豊穣を祈願し、角材や竹で作った骨組みに「とば編み」と呼ばれる編み込んだわらで肉付けし、造形したものです。
制作期間は約2ヶ月で、筑前若者会を中心に、筑前町民、ボランティアの方などたくさんの方々の協力で完成しています。
歴代の作品
歴代の作品一覧です。
昨年の作品であるティラノサウルスの頭部がありました。筆者の子どもと比較してもとてつもなく大きくど迫力でした。
これは2021年の作品「鶏と卵」と一部です。鶏の頭だけですが、これだけでも元の大きさが想像できます。
多くの方々に協力いただいています。
この企画には筑前町の多くの方々の協力で成り立っています。素晴らしいの一言です。
駐車場あります🚗
駐車場もかなりの台数が整備されており、よほどのことがない限り駐車に困ることはないと思います。訪問者が多いときは公園まで開放しており誘導員もおりますので、その場合は誘導員の指示に従ってください。
2024年の作品「わらの大仏」
2024年は奈良の大仏ならぬ「わらの大仏」です。大仏の大きさもさることながら、手前に置かれている賽銭箱も規格外です。なお、賽銭箱に納められた募金は次回の制作の資金とさせていただいています。
大きさは本物の大仏に引けをとりません。
ご覧のとおり、大人や子どもと比較してもこの大きさです。これだけのものを完成させるのに大変な労力がかかったことがわかります。
本来、大仏には「仏教の力によって、すべてのものが心安らかに暮らせる世の中になるように」との願いが込められています。この「わらの大仏」にも同じ願い込められて作られています。
とても精巧な作りです。
大仏の頭部を近くで見てみると「白毫(びゃくごう)」と「螺髪(らほつ)」まで忠実に再現されています。
「白毫(びゃくごう)」とは、仏の眉間の辺りにあるホクロのような突起物のことで、白くて長い毛が右巻きに丸まってできたものです。 ここから光を放って全世界を照らし、悩み苦しむ人たちを救ってくれると言われています。
「螺髪(らほつ)」とは、大仏の頭部にあるぶつぶつのことで、螺髪は、お釈迦様が人間を超えた存在であることを示す一つの特徴とされています。
大仏の手の形にも意味があります。
この形は、印相(いんそう)と呼ばれ、両手で示すジェスチャーの事を意味しています。 まずは右手、施無畏印(せむいいん)と呼ばれ、緊張をほぐし「恐れなくてもいいよ」と相手を励ましているポーズ、そして左手は与願印(よがんいん)と呼ばれ、願いをかなえて差し上げましょうという大変有難い形なのです。
誰もが笑って暮らせる世の中を願って
大仏は、すべての人が心安らかに暮らせる世の中になることを願っておられます。筆者も疫病、災害、不景気といった先行きの見えない世の中ですが、いつしかこれらが解消され、誰もが笑って暮らせる世を願っています。
安の里公園の施設紹介
園内の施設を紹介します。
ふれあいファーム
安の里公園では、茅葺屋根の古民家や馬屋など昭和20年代の農村風景を復元しています。この古民家はレンタルすることができ、前庭ではバーベキューもできます。水道・電気も通っており、火を起こしてかまども使うことができるようです。昭和の雰囲気を感じながら、休日を過ごすのもいいのではないしょうか。
この古民家の利用を希望する方は、筑前町役場都市計画課にお問い合わせください。
子ども用の遊具
わらの大仏と古民家の反対側には子ども用の遊具もあります。小さな子どもであれば、この遊具だけでも1時間くらいは平気で遊びますね。
バスケットコート🏀
よく海外の映画とかでは、こういったフリーのバスケットコートを見ますが、日本では珍しいのではないでしょうか。屋外でゴールとコートが整備されているところがないので、バスケ好きの方は穴場だと思います。
おわりに
筑前町の「安の里公園」、「わらの巨大かがし」を紹介しました。タイトルのとおり、わらの巨大化がしは毎年異なるかがしが作られます。何が作られるのは毎年の楽しみなのですが、逆を言えばその年のかがしはその年にしか見られないということです。
筑前町の近くまでお越しの際はぜひ、筑前町自慢のわらの巨大かがしを見に来てください。思った以上に巨大なので圧倒されますよ😁
【筑前町 安の里公園】情報
施設名 :安の里公園
所在地 :福岡県朝倉郡筑前町篠隈673
連絡先 :0946-42-6641(筑前町役場 都市計画課)
駐車場 :園内にあり(49台分)
周辺施設:にじぱん(パン屋)
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